サム・ペキンパー監督の作品について

20世紀のアメリカを代表する映画監督であるサム・ペキンパーには多くの有名な作品があります。その中でも代表作として知られているのが1969年に公開された『ワイルドバンチ』という作品です。この作品でペキンパーは監督だけでなくウォロン・グリーンと一緒に脚本も担当しています。

 

この作品は西部開拓時代のアメリカを舞台にした物語で、ワイルドバンチという名前の強盗団を主人公にしています。この映画が公開された頃、アメリカの映画界ではすでに西部劇はあまり制作されなくなっていたので、ワイルドバンチはアメリカ西部劇の最後の傑作としても評価が高い一作です。

 

グループのリーダーであるパイク・ビショップをウィリアム・ホールデンが、彼の仲間であるダッチ・エングストロームをアーネスト・ボーグナインが演じています。ワイルドバンチとともに彼の代表作として有名なのが『わらの犬』です。

 

1971年に公開されたこの映画は、ゴードン・M・ウィリアムズの『トレンチャー農場の包囲』が原作です。この物語はサム・ペキンパーが初めて制作した、現代を舞台にした長編映画としても知られています。わらの犬というタイトルは古代中国の思想家である老子の言葉に由来していて、「この世界において全てのものは儀式に使うわらの犬のようなものでしかない」という意味で使われています。

 

この物語は復讐が大きなテーマになっていて、都会から地方の村に引越しをした学者が地元の若者とのトラブルにまきこまれ、あるきっかけで復讐の鬼と化すというストーリーです。この映画は非常に多くの人に影響を与え、似たような復讐をテーマにした映画が、その後数多く制作されました。

 

この映画で主役の学者であるデイヴィッド・サムナーを演じているのはダスティン・ホフマンで、彼の妻であるエイミー・サムナーをスーザン・ジョージが演じています。ペキンパー監督のその他に有名な作品としては1972年に公開された『ゲッタウェイ』です。この映画はアウトローの男を主人公にしたアクション映画で、わらの犬と同様に現代が舞台になっています。

 

この物語は主人公であるドク・マッコイが、服役していた刑務所から取引によって出獄するところから始まります。ドクは取引をした相手の要求にしたがって、妻であるキャロルと一緒に銀行強盗を行いますが、そのために警察から追われる身になってしまうというストーリーです。

 

主人公のドク・マッコイを演じているのはスティーブ・マックイーンで、この映画はペキンパー監督の最大のヒット作です。