映画監督サム・ペキンパーの評価

アクションやバイオレンス映画の巨匠、サム・ペキンパー。映画好きなら、彼の作品を見たことのある人は多いでしょう。代表作として、「荒野のガンマン」「ワイルドバンチ」「ビリー・ザ・キッド21才の生涯」「コンボイ」などがあります。多くの作品を世に送り出した監督の一人で、今も多くのファンからの支持を受けています。

 

その評価は賛否両論で、有名映画監督ならではのさまざまな評価が上げられているのです。デビュー作は「荒野のガンマン」で、西部劇映画の骨頂と言っても過言ではありません。この勢いある作品でのデビューは、その後につながる大きな功績となっています。サム・ペキンパーの作品は暴力的な表現も多いため、批判されることも少なくないのです。

 

しかし新しい描写を使ったり、彼ならではの映画の作り方は多くの人々に影響を与えています。躍進的に作品を作り上げていくペキンパーですが、実生活ではアルコールや麻薬に溺れていくのです。そんな中打ち出した「コンボイ」は、彼の監督として最大のヒットを飛ばしました。

 

しかしコンボイ撮影中はいきり立つことも多く、その態度に映画会社からは嫌悪感を持たれてしまうのです。このことがきっかけで映画界からはしばらく遠のいていきます。才能を評価されている監督だからこそ、彼の作品を待ち望んでいるファンは多かったようです。5年後の1983年の作品「バイオレント・サタデー」が最後の作品となります。

 

気に入らないことがあると、製作者や俳優陣達との揉めることも多かったようですが、それは映画を追求し続けるまっすぐな姿勢だったのかもしれません。過激な表現の中にも哀愁漂う彼の作品は、情熱的な中にひそめる繊細さを映し出しています。小さな頃は、読書好きな少年だったと言うのも頷けるでしょう。

 

彼を熱烈に支持する俳優や評論家は多いです。高倉健も過去のインタビューで好きな監督としてあげています。アニメーションや映画監督として活躍している大友克洋は、「アメリカン・ニューシネマ」にとても影響を受けたようです。その他にも俳優斎藤工や寺島進も絶賛しており、演者や作品作りのプロ達からのリスペクトは強いです。

 

反対にペキンパーが影響を受けた監督には、黒澤明をあげています。日本映画の空気感も、彼の作品を作るスパイスの一つになっているのかもしれません。暴力や犯罪などパンチのある作品が彼の持ち味でもありますが、その中に漂うペキンパーにしか作れない世界観をぜひ実際に見て確かめてください。